テニスができる喜び

なじらね~

時としてヒトは驚くようなことをやってのける。

人差し指、それも利き腕である右腕の人差し指を骨折してしまい
北信越ジュニアまでには治らないんじゃないかと思われていた照英。
県予選1位で北信越出場を勝ち取ったダブルスパートナーの康大が檄を飛ばす。
「照英くん早く治してよね!」。
パートナーの檄に触れた照英は、利き腕が使えなくてもランニングはできる、
体幹トレーニングはできるとリハビリに精を出したようだ。

そして・・・なんとか間に合った!
試合までの練習時間は大してとれなったかが棄権する羽目にはならなくてすんだ。

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そして迎えた全日本ジュニア北信越予選。
照英はシングルス1回戦を46、61、63で突破。
1セット目は練習不足がありありと見られるミスで落としてしまうが
このセットが良い練習になったか次第にプレーがこなれてきた。
セカンドセットでは骨折していたことなど忘れたかのようなプレーになり
取り返してセットカウント1-1に。
ファイナルセットは50まで順調、最初のマッチポイントでネットに出て
あっさりパッシングされるとあっという間に3ゲーム連取されてしまう。
照英らしいなあと思ったが63でセットアンドマッチ。
もう1ゲーム落とすと流れが相手側に行ってしまうところだったが
何とか締めくくることができた。
試合をしながら、試合の中でうまくなっていく典型的なパターンだった。
そして、ケガから復活しての貴重な1勝だ。
テニスをすることができる喜びに満ちた1勝とも言える。
治療中は不安でいっぱいだったろうが右腕を使わないトレーニングを続けた
その努力が実を結んだのだ。
これが自信になり新たなやる気を引き出すことになる。
ケガはしない方がいいけれど、一旦してしまったらそこからいかに立ち直るかの
トレーニングをするチャンスを得るとも言える。
そういう考え方をするための好機なのだ。

そんな照英のダブルスパートナーである康大にもピンチが。
大会前夜の17日の夜、食事を終えて風呂から戻ってくると、
どうも様子がおかしい。
ホテルのフロントで体温計を借りて熱を計ると・・・
38.6度!
すぐに病院の場所を教えてもらい勝見コーチとタクシーで向かう。

診察が終わり薬を飲みホテルに戻ってきたが、
熱は下がったり上がったり・・・。

そんなことにはお構いなく、試合の朝が来た。
天の恵みか、台風の影響で雨が!
雨がこんなに嬉しいものだとは・・・。
受け付けのあと、午前11時まで待機となった。
そしてこれも天の恵みかオーダーも遅いラウンド。
何とか試合ができるところまで回復するかも知れない・・・。

しかし、試合時間が迫る。
試合前のウオームアップをしようと先ず歩かせてみると・・・
明らかな蛇行運転!
真っ直ぐ歩けない!

試合はこれからもいっぱいあるのだから無理をしなくていいんだよ、
やれないと思えば勇気を出して棄権しなさい、と言うと、
・・・やる、と言う。

駄目だと思ったらすぐにリタイアすることにしてコートに入る。
そこからの光景は不思議なものだった。
遠いボールに追いつき苦しそうな表情で何とか打ち返すボール、
いわゆるつなぎ球、相手から見ればチャンスボールだが、
それを相手がすぐにミスをしてくれるのだ。
あ、ウイナーを取られる!と思うたびにポイントは康大に転がり込んでくる。
決して相手の選手が下手なわけではない。

情報だな、と試合を見ながら思った。
康大は6月の北小では準優勝し本大会第3シードだ。
当然ながら相手の選手はそれらの情報を持っているはず。
チャンスが来るたびにその情報に惑わされて厳しいコースを選んでしまう、
または、ここで決めなきゃと思って余計な力が入ってしまう。
強い(と言われている)選手との対戦でよくあることだ。
強い選手なのだから何かしら特別なことをしなければ・・・
と思ってしまうとこうなってしまう。
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(この写真は康大の妹の理子が撮影。ピントは手前のネットに合っているがいい瞬間を撮っている。私よりうまい!)

こうして青息吐息で顔をゆがめながらプレーした康大、61,64で緒戦突破。
ダブルスもあったのだが翌日に順延となった。


一夜明け、骨折から復活した照英と高熱の康大ペアのダブルスは1ラウンド目。
第1セットの前半はまさにへろへろ。
相手ペアがストレートやロブをうまく使うのに対し、
普段はしないようなミスを繰り返しリードされてしまう。
ところが途中から息が合うようになってくると逆転で第1セットを取り
第2セットは60で勝利。64、60。
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ここでも康大のお母さん特製の笹団子が大きく貢献した。
写真で二人が首から下げているのが笹団子(!)だ。
熱中症対策のアイスバッグで首と腋の下の両方を冷やせるように
長めにしている。
子どもが自分で作れるように朝のうちにクラブハウスで笹団子作り教室も
していただいた。
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自分で作れるようにしなくちゃね。

さて康大の2回戦はこれまた何とか60、64で勝ち4決めに臨む。
12歳以下男子シングルスの全国枠は4人なのでここがまさに関ヶ原!
果たして試合を続けられるのか?
結果は62、36、36で涙を呑むことになった。
この体調では第2セットを落としたところですでに勝負ありだった。

残念ながら全日本ジュニア出場はお預けだが、正直なところ、
生きてて良かった。
絶対に無理しちゃだめだよと言ってもコートに入っていくやつだから。

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またまた一夜明けて・・・どうやら康大の風邪がうつってしまったか、
私が熱を出してしまった。
康大は・・・笑顔が戻った!





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Commented by ひまわり at 2015-07-23 13:28 x
尾崎コーチ、今は熱は下がったんですか?
色々あったんですね〜
どの写真も本当に素晴らしくて感動です!
Commented by jumbozaki-625 at 2015-07-25 07:29
ひまわりさん

お気遣い、ありがとうございます。
おかげさまで回復しました。
夏休みが始まって子どもたちは更に輝いてます!
by jumbozaki-625 | 2015-07-22 23:59 | テニス | Comments(2)

人と人との出会いを紡ぐテニスが大好きです!


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