人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スピードの出し方と美しさの関係 2015/11/19

なじらね〜

野球のピッチャーが時速150キロを出すのは驚異的なことだと思う。
使っている道具はと言えば・・・自分の身体だけですよ。

テニスの場合はラケットという長い道具を使っていながら、それでもサーブで時速150キロを出すのは容易ではないというのに。

どこに秘密があるのだろう?

思うに、角速度発生システム、加えて関節の使い方の巧みさ・・・。

サーブの場合、
足首から順に、膝 → 腰 → 肩 → 肘 → 手首と、一番下の関節から始まるパワーの連鎖が最も遠い関節である手首へとたどり着き、そこに連結されたラケットに伝わる仕組みがある。

いわゆる運動連鎖(キネティックチェーン)だ。

この連鎖が関節間で途切れることなくスムーズに行われることによってラケットは効率よく振られ、ボールにスピードを与えることになる。

そしてこのことはスピードだけを生むのではなく同時に美しさをも生むようだ。
下の写真のように。

スピードの出し方と美しさの関係 2015/11/19_e0156339_18543726.jpg
                 (SAYURIちゃん)

今まさにラケットは最大速度(その人の体格や筋力などに応じた)で振られ、ボールにパワーを吹き込もうとしている!
この美しさ!

体の大きい小さいではなく、運動連鎖の巧みさがあるとき、われわれはそこに "美" を見い出すことができるようだ。

もしもこの運動連鎖がどこかの段階で途切れると、ラケットも最高速を得ることはかなわなくなり、そこからは美なるものが失われてしまい、本人が感じるものも、いわゆるぎこちなさとなってしまう。

運動連鎖の巧みさが生む美しさはあらゆるスポーツに共通している。
一流のアスリートの動きは例外なく美しい(と私は感じる)。

スポーツにとどまらずあらゆる生活活動においても同様だろう。
大工さんが鉋(かんな)で木を削ったり釘を打ち込んだりする動きや、すし職人さんがすしを握る動作、お母さんが調理する時の包丁さばき、などなど、美しさを感じさせる動きには必ず巧みな運動連鎖があると言ってもいい。

そしてその美しさの先に、感動と勝利がある・・・。


で、上の写真をもう一度見ると、・・・美しい!


そして、
下のこの写真には
その予感が・・・ある!

スピードの出し方と美しさの関係 2015/11/19_e0156339_03383475.jpg
(ゆうと君)

by jumbozaki-625 | 2015-11-19 10:09 | テニス | Comments(0)

人と人との出会いを紡ぐテニスが大好きです!


by jumbozaki-なじらね