パートナー同士で与え合うもの

なじらね~
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テニスコートのすぐ横の山肌に、
我々を取り囲むように木々の若葉が萌えている。
春だ。

きっと雑然と自生しているだけなのだろうが、
それぞれが絶妙なバランスを保っているようにも見て取れる。

一本の木はそこにあるだけで
隣りの木を支えているようにも思われるのだ。

違う種類の木の葉が幾重にも重なって
互いに引き立て合っているかのように揺れているさまは
美しいだけでなく、
とてもチャーミングだ。

そして少し風が吹くと、
葉っぱたちのおしゃべりが始まり、
笑い声も聞こえてくるようだ。
その声のトーンは葉によって違っていて、
まるでそう、混成合唱団。

女子高校生たちの試合は
そんな豊かな自然に囲まれたテニスコートで行われているのだが、
ふと気が付いた。

試合中、パートナーに対して「ありがとう!」と
声を掛け合っているペアが多いのだ。
あちこちのコートで聞かれる。

当然だが、
ありがとうと言われた方の選手は笑顔になる。
言った方も笑顔だ。
ありがとうがパートナー同士を笑顔にしている。

よく見ていると、パートナーがミスをした時でも
すぐに駆け寄ってありがとうと言っているよ。

ん?と思うが、どうやらこのありがとうには、
「ミスはしたけど、相手のポイントになってしまったけど、
がんばったよね、ホントにありがとう、次もがんばろうね、
私もがんばるよ」という思いが込められているようだ。

その様に、すっかり魅了されてしまった。

もちろん、
だからと言ってそれだけで試合に勝つわけではない。
厳しい現実だが、
勝ち負けを超えた大きなものを試合をしながら
互いに身に付けていっているように思える。

信頼、協調、自立、支援、コミュニケーション、
関係性、敬意などの言葉が思い浮かぶが、
一番重いのは、友情、だろうか。

その掛け合う声は
パートナーが聞いているだけでなく、
コートサイドで見ている者たち、
仲間の部員や顧問や父母や指導者らの心にも
届いているにちがいない。

ああそうか、
周りの木々の葉っぱたちは
それに呼応して声援を送っているのか。

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by jumbozaki-625 | 2016-04-30 07:08 | テニス | Comments(0)

人と人との出会いを紡ぐテニスが大好きです!


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