なじらね〜
新装なった福井運動公園での北信越中学生テニス選手権大会を振り返ると好試合が多かった。
では好試合とはどんな試合なのかと言えば、互いに全力で闘っている時、そう見えるのだと思う。
となれば、両者があるいは両者ともベストを尽くしてない(ように見える)時には好試合とは言えないかも知れない。
では、ベストを尽くしていないように見えるとき、本当にベストを尽くしていないと言ってもいいのだろうか。
はたから見ればそう見えても本人は全力を出そうとしている、あるいは全力を出しているのかも知れない。
心の中である戦いが展開され、それはしばしば自分自身との戦いとも表現されるが、その戦いが行なわれているとき、周りから見ると全力を出して戦っているとは見えないことがあるのではないだろうか。
いくつかの試合でそう感じた。
コートサイドで見ている人たち(家族、コーチ、ほか)は、見かねて、ナニやってんだよとか言っていたりするが、選手は常に相手と、そして自分と戦っている。
うまくいかずにもがいている。
天を仰ぐ者もいれば、下を向く者もいるし、ラケットをブラブラさせる者もいるし、ガットを手のひらで叩いたりする者もいる。
もちろん常に前向きな自己表現ができれば言うことはないのは分かっているが、まだ中学生、未熟さが現れる。
ああ、今自分と闘っているな、自分を見つめているな。
代え難い、大事な経験をしているよね。
そんな北信越中学生テニス選手権大会だった。
さあ、次の試合が待ってるぞ!
君は何をしますか?