乳飲み子とノーベル賞 2012/11/16
2012年 11月 16日
冬の雷を新潟では雪おろしと言います。
夜中に急に鳴り響いたりすると恐い!と、長野出身の友人は肩をすくめます。
私も新潟に来た当初は驚きましたが、今はもう慣れっこです。
こんな感じで雪おろしの源の冬の雲がこれからは毎日のように天を覆うことになります。
さてそんな新潟に二人の天使が現れました。
一人は蒼志くん。
2005年新潟大学入学の同期生、まりあの赤ちゃんです。
仲間と一緒にランチする約束で大学前のレストランに行くと・・・
いました!蒼志くん、私は初対面ですよ~。
まりあのおなかがパンパンに膨れ上がって、まだ出てこな~い!と言ってるときに一緒に病院でランチしたのが一年前で、なんとその翌日に出産、その後は会ってませんから、もうびっくり。
私にしてみれば降ってわいたような初対面。
え~、もうこんなに大きくなったの?!
立派に人間の姿をしているではありませんか。
少しなら歩けるようになってきたそうです。
食事しながら蒼志くんにしばし一緒に遊んでもらいました。
さてさて、もう一人の天使は・・・益川敏英さん、ハイ、2008年にノーベル物理学賞を受賞したあの益川博士です。
新潟大学の教育学部に招かれての講演会で示唆に富むお話をいっぱい聞かせてくれました。
題して「フラフラのすすめ」。
あれこれといろいろなことを経験しながら生きていけばいいんじゃないの、とご自分の体験談を交えながら話してくれました。
どんなことでもみんな良い経験なんだからね、フラフラすればいいんだよ、ということで「フラフラのすすめ」というタイトルなんですね。
そういえば『15歳の寺子屋 「フラフラのすすめ」』 という本が講談社から出版されていました。
本当は「浮気のすすめ」というタイトルにしたかったそうですが子どもが読むかも知れないのに「浮気のすすめ」は困りますと出版社に言われて止む無く 「フラフラのすすめ」にしたんだよという裏話を笑いながら語ってくれました。
夕方になると小学生が下校しますが、仲間と一緒にあっちにフラフラこっちにフラフラと寄り道しながら遊んでいる光景がよく見られます。
親からすれば真っ直ぐ帰ってきなさい!という場面でしょうが、この寄り道がとても楽しそうに見えます。
益川博士が言う「フラフラ」はきっと「寄り道」のことなんでしょうね。
初対面の蒼志くんもスープを一口飲むまでにたくさんの寄り道をしてからようやくゴクンとしてます。
末はノーベル賞?