スポーツの良さ
2012年 12月 15日
体を動かすことによって頭が冴えることにはうんと昔から多くの
人が気づいていたようです。
語源から考えるに、日常生活からちょっと離れた場所で、いつも
とちがうような体の動かし方をすることによって爽快な気分にな
ることがスポーツだと言えそうです。
となると、散歩もスポーツでしょうね。
近くの河原で遊んだり、田んぼのはさ木をスケッチしたり、さして
汗をかかなくても、日常から離れて気分爽快になれば、スポーツ
になると言うことです。
最近の脳科学の急速な進歩がそれらのことを証明しているのは
事実でしょう。
まあ、科学はいつも事実の後追いですから昔から人々が五感で
感じ取っていた{実感」の方がまさにホンモノなんだとは思います。
ということで、テニスはホンモノのスポーツですよね。
それは誰もが認めるでしょうが、はたして五感をフルに活用してい
るかどうか・・・になると少し不満があるところです。
五感というのは視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五つですが、一番
多く情報を得るのが視覚で約83%、次が聴覚で約11%、触覚が
約3%、嗅覚が約2%、味覚が約1%と言われています。
テニスは対人スポーツですから相手の情報を得るには視覚が重要
になるのは当然でしょう。
でも、ほかの四つをもっと駆使していいのではと思うことが多いのも
確かです。
たとえば、自分がネットに出たとき、相手の絶妙なロブを背走して返
球しようとする場面。
視覚だけに頼る選手は相手の動きを見ることによってパスを打つか
ロブを上げるかを選択するのでしょう。
聴覚の鋭い選手は相手の動きや位置を耳で察知することができるで
しょう。
視覚の利用には頭をその方向に向ける必要があるため、その瞬間は
ボール情報を失うことになりますが、聴覚を利用するのであれば頭を
そちらに向ける必要はないわけです。
視覚と聴覚とのバランスが大事だと言えます。
砂入り人工芝のコートとハードコートでは視覚情報と聴覚情報は当然
変わるわけですから、上手な使い分けが求められるのではないでしょ
うか。
ところが、視覚しか使っていない選手はほかの感覚のトレーニングが
少ないため、視覚情報が得られない或いは少ないような状況では大き
なストレスに晒され適切な判断ができなくる可能性があります。
片や、普段から五感をバランスよく使っている選手は状況に応じてその
バランスを変えて必要な情報を得ることができるわけで、判断の良い材
料として使えることになります。
「視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚」・・・統合した感覚。
五感は生き抜くために欠かせません!
五感テニス!