やりぬく強さ、心の強さ 2014/6/29
2014年 06月 29日
なじらね~
やってみようと思うこと、
やってやろうと心に決めること、
そしてそれを
実際にやること。
この一連の行動パターンを眺めるに、
心に決めるところまでは
誰でもできるような気がします。
ところがそれを実行に移すとなると簡単ではないようです。
自分がどうかを胸に手を当てて考えれば
その困難さが容易に分かりますもんね。
2014RSK新潟県予選(南魚沼市・大原運動公園)、
男子、1回戦なしの2回戦でのできごと。
長い試合、1セットマッチで5-6のビハインド。
やや打点を落として打つ姿に、
斜め前だ、打点を高くしろ!と
胸のうちで応援する。
強化練習でいつも強調していることだ。
何とか6-6にせねば。
でも、簡単にポイントが取れない。
それどころか相手のマッチポイント。
どうにかして攻めようとする気持ちが見てとれる。
打点を高くし、ラケットを振りぬく・・・。
それだ。
デュース、そしてまた相手にマッチポイント。
何度マッチポイントが相手側に行ったか。
しかし攻めの姿勢を崩さない。
小さい体のどこに秘めていたのだろう、
1球1球に魂が乗り移っているかのよう。
ついにゲームを取り6-6。
タイブレークに持ち込んだ。
ところが追いついてホッとしたかミスが続きリードを許す。
ここからが圧巻。
声を振り絞り、走る、打ち込む、ネットに出る、また打ち込む。
カメラのファインダー越しに必死の形相が迫る。
そして2度目のチェンジエンドのあと
2ポイントを連取して
タイブレーク8-6で勝つ。
弱気にならず
攻めの気持ちを持ち続けることができた者の勝利と言える。
彼があることを実行していたことを
試合後にお父さんから伺って、
あの土壇場でやり抜くことのできた強さがわかった。
できそうでできないことを試合でやるには
相当に強い意志を持つしかないと思うが
どうやら彼はそれに成功したようだ。
次の試合で4-6と惜敗しベスト8には入れなかったが
大きなステップに違いない。
KOUDAI。