思考の時、至高の一瞬
2016年 02月 26日
朝練を終えて自転車にまたがり風を切って走る。
中学生や小学生が学校へ急ぐ時間だ。
すれ違うとき、今日も学校楽しんでこいよ!と声には出さないが語りかけている。
昨夜降った雪のせいで建物の陰では道路がカリカリに凍っていて油断するとタイヤが滑る。
うっかりペダルを強く踏み込みでもすればすぐにタイヤが滑って空回りして転倒につながる。
緊張のペダリング。
日向に出ると雪が融けていてベチャベチャ。
カリカリ、ベチャベチャ、カリカリ、ベチャベチャの連続だ。
路面を注視しながらスピードも遅くしたり速くしたり、緊張もそれに伴って変化する。
自転車は、だから、面白い。
全身が反応しているのを感じることができる。
生きていること、まわりのすべてと協調していることを感じることができる。
帰宅し、コーヒーを呑みながら今朝の練習を振り返り子どもたちの顔を思い浮かべるとき、その成長ぶりがコーヒーの香りとともに頭の中をいっぱいに満たす。
できなかったことができるようになる喜びを知ると、子どもは成長する。
そしてそれがさらに私を突き動かす。
そんなことを感じることのできる幸せを噛みしめている、朝。
子どもたちよ、ありがとう。
(冒頭の写真は2005年6月。今では住宅が建ち並ぶ、ジャンボの前。)