なじらね~
自分の打つボールスピードとそのあとの自分のポジションとの関係性をどれほどよく知った上でプレーしているのだろうか?
ジュニアの試合を見ていて浮かぶ疑問の一つだ。
これは、なぜその場面でそんなに速いボールを打つのだろう、という疑問であり、なぜこの場面でもっと速いボールを打たないのだろう、という疑問でもある。
ところで、テニスは限定されたエリアの中で競うスポーツであり、そのために長方形のコートの長辺短辺の長さとネットの上端の高さが厳密に規定されている。
また、サーブを入れる範囲も限定されている。
これらの制限があるがゆえに・・・テニスは難しいとも言える。
ベースラインとサイドラインはアウトを誘い、ネットは明らかにボールが相手コートに入るのを邪魔し選手を困らせ悩ませる。
私自身、試合に出ていた頃、マッチポイントでボールをネットにかけてしまったり、渾身の力で打ったパッシングショットがボール1個分ほどサイドラインを割った時などはネットやラインの存在を思い切り恨んだりしたものだ。
では、これらのものを自分にとって邪魔なものとしてとらえていいのだろうか。
どうやらそうではないのだ。
この邪魔物が存在するからこそテニスプレーヤーは様々な工夫をそれこそ果てしなくするようになるのだろうし、この難しさがそのまま面白さとなってプレーヤーをテニスの虜(とりこ)にするのだと思う。
めっちゃ難しい!
難しいから面白い!と。
ここで、再びボールスピード。
状況に応じてボールスピードを使い分けているだろうか。
速いボールを打つことで有利になる場面かどうか、速いボールを打ったら逆に自分が困る場面かどうかの見極めをしているかどうか。
2018中牟田杯、みんながみんな高速ボールを打って勝ち上がっているのだろうか。
今日、大会最終日(11月4日)は男女単複の決勝と3位決定戦が行われる。
男子シングルス決勝
磯村志(中国/やすいそ庭球部)[1] vs. 石垣秀悟(北信越/松商学園高)
ノーシードから決勝に進出した石垣秀悟は決して高速ボールだけを打つわけではなく、ボールスピードを巧みに使い分けて自分を有利にすることのできる、ジュニアにしては稀な選手だ。
会場で応援ができないのが残念だが自分のテニスをして勝利を掴んで欲しい。
なお、本大会は来年度のジュニアデビスカップおよびジュニアフェドカップ・アジア/オセアニア予選の日本代表候補選手の選考会を兼ねている。
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