なじらね~
5/16、TTCでの全国選抜ジュニアの1回戦をコートサイドで見て、また、ITF久留米の試合をネットライブで見て、テニスは対人スポーツでありオープンスキルのスポーツだと改めて知る。
あるコートの試合を見ていて正直驚いた。
一人はどちらかと言えば強打の選手だと思う。
ところが相手の選手はそれを上回る思い切りのよいショットを終始繰り出してきた。
これでもかこれでもかとばかりに。
極端な言い方をすれば、ウイナーかミスかという感じ。
よく言えば運動連鎖をうまく使ってラケットヘッドを急加速させて打ち抜く。
逆の言い方をすればネットの高さやコートの広さを無視した乱暴なテニス。
うまくいけば突き刺さるようなショットがコーナーを襲い、と思えばわずかな打面の狂いでミスを量産する。
そんな相手のミスの方が多かったこともあってしっかり返していた方が第1セットを取る。
第2セットも同様のペースで行くかと思われたが、リードしたところから追いつかれ競り合って5-7で落とすと・・・第1セットを先取した方がファイナルセットを落とし逆転負けとなった。
ここで大事なことは何だろうかと考えるとき、一つの要素はハードコートであること、もう一つは相手の武器をいかに弱体化するかということだと思う。
ハードコートという環境は変えられずまた対戦する双方に公平なものであるが、自分の武器をどう使い相手の武器をどう弱体化するかというところにオープンスキルの要素が強く出てくる。
強打する者はある一定の打点ではその良さが発揮できるがその打点の幅は決して広くはないことが多いものだ。
なので強打を封じるためにはその打点以外の打点で打たせる必要がある。
つまり、ハードコートであるという環境そのものはクローズなもので自分からは変えられないが相手の打点を崩すことは自分の工夫で変えることができるということで、この点がオープンスキルであるゆえんとなる。
テレビ解説者的に言えば、ギヤを上げることができるかどうかに勝敗がかかってくる。
ではギヤを上げるとはどうすることか?
ちなみにこの勝者、2回戦はストレートで敗退している。
(写真は大会サイトから)
ITF久留米大会では予選から上がった内藤祐希が決勝に進出した。
サービスゲームのキープ率が100%!
Yuki NAITO (JPN) 6-1 6-2 Yuuki TANAKA (JPN)
Rebecca MARINO (CAN) [4] 6-3 6-2 Kaylah MCPHEE (AUS) [7]
明日は決勝。
Rebecca MARINO はグランドスラム大会経験者で29歳のベテランだ。
さあ、どうやって相手を崩すか?
ファイトだ!